初めてでも失敗しない!コンテナガーデンをおしゃれに作る4つのコツをご紹介!

2025年10月14日

コンテナガーデンは、植木鉢(コンテナ)を使って手軽に植物を育てられるため、庭がない場所でもガーデニングを楽しめる魅力的な方法です。しかし「コンテナガーデンを始めてみたいけれど、何から手を付ければよいか分からない」「寄せ植えに挑戦したけれど、すぐに枯れてしまった」といった悩みを抱えている方もおられるのではないでしょうか。

本記事では、コンテナガーデンを成功させるための準備、植え付け手順、おしゃれに見せるコツを分かりやすく解説します。また、コンテナガーデンを成功させるためのコツやよくある質問を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

マルトヨ編集部

コンテナガーデンを始めるために必要な3つの準備

コンテナガーデンを始めるために必要な3つの準備

コンテナガーデンを始めるにあたり、スムーズに作業を進めるために揃えておきたい道具と資材があります。これらはすべてホームセンターや園芸店で手軽に揃えられ、初期の失敗を防ぐための重要な要素となります。

1.植えたい植物の生育環境に合わせたコンテナの選択

コンテナガーデンを成功させる鍵は、植物の生育環境に適したコンテナ(鉢)を選びましょう。コンテナには、プラスチック、テラコッタ(素焼き)、木製など様々な素材があり、それぞれに特徴があります。

  • テラコッタ(素焼き鉢)

通気性や水はけが良く、植物の生育に適していますが、重く、価格が高めになる傾向がある

  • プラスチック鉢

軽くて扱いやすく安価ですが、通気性が悪いため、乾燥を好む植物を植える場合は風通しの良い場所に置くなどの注意が必要となる

また、鉢の大きさも重要です。根が深く伸びる植物には深さのある鉢を選びましょう。横に広がる植物には広くて浅い鉢を選ぶなど、植物の成長に見合ったサイズを選択してください。

見た目の印象を左右する要素でもあるため、飾る場所の雰囲気に合う素材や色を選ぶのも、コンテナガーデンを楽しむためのポイントとなります。

なお、植木鉢の種類や選び方のポイントが知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

関連記事:【素材・形状・サイズ別】植木鉢の種類|選び方のポイントやよくある質問をご紹介!

2.水はけと通気性に優れた良質な土の用意

コンテナガーデンでは、土の量が限られるため、水はけ・通気性・保水性・保肥性のバランスが取れた良質な培養土を用意するのが大切です。

  • 初心者の方

元肥(あらかじめ肥料)がブレンドされた園芸用培養土が手軽でおすすめ。手間がかからず、すぐに植え付け作業に取り掛かれる

  • 自分でブレンドする場合

基本となる赤玉土や黒土に、通気性や排水性を高めるための腐葉土やバーミキュライトなどを混ぜて使う

また、鉢底に敷く鉢底石(軽石)と鉢底ネットも必須です。鉢底石は水はけを良くし、鉢底ネットは害虫の侵入を防ぐ役割があります。鉢底石は、再利用時に土と分けやすいように、水切りネットなどに入れて使うと便利です。

3.植え付けと管理に必要なガーデニングツールの準備

コンテナガーデンに必要な基本的なツールを準備しておけば、植え付けから日々の管理までをスムーズに行えます。

  • 土入れ・移植ごて(スコップ)

鉢に土を入れたり、苗を植え付けたりする際に使う

  • ジョウロ

水やりには、水がシャワーのように出るハス口が付いたものがおすすめ。種まきをした場合は、水圧で種が流れるのを防げる

  • 園芸バサ

傷んだ花や葉を取り除くお手入れに必要

  • 支柱や紐

トマトやキュウリなどの実がなる野菜や、つる性の植物を育てる場合に必要になる

これらの道具は、最初からすべて高価なものを揃える必要はありません。必要最低限のものを準備し、ガーデニングの楽しさに触れながら、徐々に自分のお気に入りを増やしていきましょう。

コンテナガーデンを失敗しないで作るための5つの植え付け手順

コンテナガーデンを失敗しないで作るための5つの植え付け手順

コンテナガーデンの植え付けは、いくつかの基本手順を押さえるだけで、初心者でも失敗しにくくなります。特に、水はけとウォータースペースの確保が重要です。

手順①鉢底ネットと鉢底石を敷き、水はけを確保する

まず、選んだコンテナの底にある排水穴を覆うように鉢底ネットを敷きます。次に、鉢底石を鉢の深さの4分の1程度まで入れ、水はけを良くします。

この工程は、土の中の通気性を保ち、根腐れを防ぐための基本です。土の再利用を考えて、鉢底石をネットに入れておくのも一つの方法です。

手順②培養土を調整し、ウォータースペースを決める

鉢底石の上に培養土を少し入れます。次に、苗を置いたときに、コンテナの縁から苗の土の表面まで約2〜3cmの高さの差(ウォータースペース)ができるように土の量を調整しましょう。

このウォータースペースは、水やりの際に水がたまるスペースとなり、水が鉢の外にこぼれるのを防ぐために非常に重要です。土を入れる際には、元肥がブレンドされていない培養土を使う場合は、ここで元肥を混ぜ込みましょう。

手順③植え付ける前に苗のレイアウトを仮置きで決める

苗をポットから出す前に、コンテナの上に仮置きし、全体のバランスとレイアウトを決めます。このとき、高くなる植物を奥に、垂れ下がる植物を手前に配置するなど、完成時のイメージを具体的にしながら配置を調整します。

複数の植物を植える寄せ植えの場合は、不等辺三角形を意識して配置すると、見た目がまとまりやすく、立体的に見えるでしょう。

手順④根鉢を軽くほぐして根付きを良くする

配置を決めたら、苗をポットから優しく取り出します。根がポットの形に沿って固く巻いている場合は「根鉢」を軽くほぐして刺激を与えます。これにより、植え付け後に根が土に馴染みやすくなり、生育を促すことができます。

ただし、根を傷つけすぎないように注意が必要です。また、苗についている枯れた葉や雑草もこの段階で取り除いておきましょう。

手順⑤隙間なく培養土を入れ、たっぷりと水やりを行う

苗をコンテナに植え付けたら、苗と苗の間の隙間や、コンテナの縁との間に培養土を入れます。この時、土を強く押さえつけず、コンテナの外側を軽くトントンと叩くと、土を隙間なく行き渡らせます。

土の高さはウォータースペースを確保した状態に保ちます。最後に鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりをしたら完成です。この最初の水やりは、土の中の空気を入れ替え、根を落ち着かせる効果もあります。

おしゃれなコンテナガーデンを作るための4つのコツ

おしゃれなコンテナガーデンを作るための4つのコツ

コンテナガーデンを単に植物を植えるだけで終わらせず、玄関やベランダを彩るおしゃれな空間にするためには、いくつかのレイアウトとコーディネートのコツがあります。

1.置き場所の日当たりや風通しを考慮する

植物を健康に育てるための最も基本的なコツは、コンテナの置き場所を植物の性質に合わせて選ぶことです。ほとんどの植物は、日当たりと風通しの良い場所を好みます。

  • 飾る場所が決まっている場合

場所の環境(日向、日陰、風の強さなど)に適した植物を選ぶ

  • 特定の植物を育てたい場合

植物が好む環境(例:日当たりを好む、乾燥を好む)に合わせて置き場所を決める

ベランダや軒下は、日当たりや風通しが悪くなるため注意が必要です。鉢底に空気が通るように、レンガやスタンドの上に置いて、風通しを良くする工夫も有効です。

2.初心者は同系色や1種植えで統一感を出す

初めてコンテナガーデンに挑戦する場合は、複数の色や種類を組み合わせる寄せ植えよりも、1種植えや同系色での組み合わせから始めるのがおすすめです。

  • 1種植え

植物のバランスを考える必要がなく、管理が楽になるため、失敗が少ない。また、花色の豊富な品種を1種類植えるだけでも、十分に華やかさが出る

  • 同系色の組み合わせ

白と淡いピンク、濃い赤と朱色のようにトーンを近づけると、統一感が出ておしゃれに見える。色のバランスを取るのが難しい場合は、使う色を2~3色に絞る

また、慣れてきたら、反対色(補色)を組み合わせて、お互いの色を引き立て合う、より高度な演出に挑戦してみましょう。

3.高低差を利用して立体感とリズムを生み出す

コンテナガーデンを魅力的に見せるには、高低差を意識したレイアウトが欠かせません。この立体感が、視覚的な変化とリズムを生み出し、空間を豊かにします。

  • 植栽による高低差

上に伸びる植物(背比べ型)、こんもり広がる植物(おまんじゅう型)、垂れ下がる植物(末広がり型)の3タイプを組み合わせれば、コンテナの中で自然の広がりを再現できる

  • 配置による高低差

コンテナ自体をレンガ、ブロック、市販のスタンドなどで異なる高さに配置する。同じ大きさの鉢を並べる場合でも、高低差をつけるだけで立体感が増し、見栄えが格段によくなる

この高低差のテクニックは、玄関先やベランダなどの狭いスペースでも、奥行きや広がりを感じさせるために非常に有効です。

4.季節の花にグリーンやリーフプランツをプラスする

旬の花に加えて、観葉植物やコニファーなどのグリーン(リーフプランツ)をプラスすれば、コンテナガーデンの魅力は格段に増します。以下のメリットがあります。

  • 花を引き立てる背景

グリーンは花を引き立てる背景となり、コンテナにボリューム感やリズムを作り出す

  • 鑑賞期間の延長

花の時期が過ぎても、グリーンが残るため、長期間ガーデンを楽しめる

  • 質感の追加

斑入りの葉やシルバーリーフなど、様々な質感のグリーンを取り入れると、花がない時期でも楽しめる奥深いコンテナガーデンが実現します。

また、土の表面にコケやマルチング材(バークチップなど)を敷くと、見た目を整えるだけでなく、土の乾燥を防ぐ実用的な効果もあります。

なお、おすすめの宿根草を知りたい方は、こちらの記事もチェックしてみてください。

関連記事:【プロが厳選】おすすめの宿根草15選|魅力や分類、選び方のポイントまで徹底解説!

コンテナガーデンを長く楽しむための3つの管理方法

コンテナガーデンを長く楽しむための3つの管理方法

植え付けが終わったら、植物を元気に育て、コンテナガーデンを長期間楽しむための日々の管理が大切になります。コンテナ栽培ならではの管理のコツを押さえておきましょう。

1.鉢底から水が出るまでたっぷりと水を与える

コンテナガーデンは地植えと比べて土の量が制限されるため、乾燥しやすく、こまめな水やりが必要です。水やりの基本は「土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与える」ことです。

  • 水やりの目的

鉢底から水を出すと、土全体に水が行き渡り、土の中の古い空気を新しい空気と入れ替える効果がある

  • 水やりのタイミング

土が湿っている状態で水を与え続けると根腐れの原因になるため、必ず土の表面が白っぽく乾いたのを確認してから水を与える

  • 避けるべき行為

葉の上から水をかけるのではなく、根元の土に静かに与える。また、特に夏場は、土が乾いていない状態での夕方の水やりは、根の成長を妨げたり、ナメクジなどの害虫を発生させたりする原因になるため避ける

2.成長に合わせて定期的な追肥を施す

コンテナでは、水やりの回数が多いため、土に含まれていた肥料分が水とともに流れ出てしまいやすいという特徴があります。そのため、植物が成長するための栄養を補給する追肥が不可欠です。

  • 追肥の時期

植え付け時の元肥に加えて、花が咲き始めたら月に1回程度の頻度で追肥を行う

  • 追肥の種類

緩効性肥料(置き肥)や液体肥料を規定量、規定の間隔で施す。液体肥料は即効性があり、置き肥はゆっくりと長く効果が持続する

  • 施肥の注意点

肥料が葉に直接かからないように注意して、植物の成長に応じて窒素やリン酸、カリの3要素がバランス良く含まれた肥料を選ぶ

3.傷んだ花や葉を摘み取るこまめな手入れ

美しいコンテナガーデンを維持するためには、花がら摘みや傷んだ葉の除去といったこまめなお手入れが重要です。

  • 花がら摘みの効果

咲き終わった花(花がら)を放置すると、種を作る方に栄養が使われてしまい、次の花が咲きにくくなる。花がらを摘むと、新しい花を次々と咲かせるのを促す

  • 病害虫の予防

枯れたり傷んだりした葉は、病気の原因や害虫の隠れ場所になる可能性がある。見つけたらすぐに取り除けば、病害虫の発生を予防し、植物全体の風通しも良く保てる

日々の観察を怠らず、必要なお手入れを行えば、コンテナガーデンを元気に、長く楽しむ秘訣となります。

コンテナガーデン作りで必要な農具を揃えるなら「マルトヨコーポレーション」

コンテナガーデン作りで必要な農具を揃えるなら「マルトヨコーポレーション」

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コンテナガーデン 作り方でよくある3つの質問

コンテナガーデン 作り方でよくある3つの質問

コンテナガーデンの作り方でよくある質問をご紹介します。それぞれの内容について詳しくみていきましょう。

質問1.寄せ植えをする際の植物の選び方は?

寄せ植えの失敗を避けるためには、性質の似た植物を選ぶのが最も重要です。具体的には、日当たりを好むもの同士、水やりの頻度が近いもの同士を組み合わせましょう。

日当たりや水を好む条件が異なると、どちらかの植物がうまく育たない原因になります。また、見た目のバランスも大切で、最終的な草丈や開花時期が近い植物を選ぶと、コンテナ全体をきれいに保ちやすく、リフォームのタイミングも合わせやすくなります。

初めての場合は、育ち方に大きな差がない花色豊富な1種植えや、同じ環境を好むハーブ類の寄せ植えから試してみるのがおすすめです。

質問2.ベランダでコンテナガーデンを作る際の注意点は?

ベランダでコンテナガーデンを作る際は、いくつかの安全面と管理面での注意点があります。まず、マンションなどの場合は、ベランダの規約を確認し、重量制限や避難経路の確保を厳守するのが重要です。

特に土や水をたっぷり含んだコンテナは重くなるため、規定を超える量を置かないように注意しましょう。また、ベランダは風通しが良すぎて乾燥しやすくなったり、逆に風通しが悪くなったりしやすいため、水やりの頻度や鉢底の通気性に特に気を配る必要があります。

鉢を直接床に置かず、レンガなどで上げて風通しを良くする工夫や、水切れを防ぐ貯水機能付きの鉢を使うのも有効な対策です。

質問3.コンテナの土を再利用してもよいですか?

コンテナの土は、基本的には再利用が可能ですが、そのまま使うのは避けるべきです。植物を育てた後の土は、養分が失われます。また、病原菌や害虫の卵が残っている可能性があり、水はけも悪くなっている場合が多いからです。

土を再利用する際は、まず古い根や石などの異物を取り除き、天日干しをして殺菌を行います。その後、土壌改良材(堆肥や腐葉土)や新しい培養土を混ぜて、水はけや通気性を改善し、元肥を加えて栄養分を補給する必要があります。

手間を省きたい場合は、市販の土の再生材を利用すると手軽に再利用できるようになるでしょう。

なお、古い土の再生方法については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。

関連記事:古い土の再生方法は5ステップ|古い土がガーデニングに適さない理由を詳しく解説します!

まとめ

コンテナガーデンは、場所を選ばずに始められる手軽さと、季節ごとに様々な植物を楽しめる自由さが魅力です。成功のための鍵は、植物の生育環境に合わせた「鉢選び」と「土づくり」を丁寧に行い、見た目をおしゃれにするための「高低差」や「配色」のコツを取り入れることです。

本記事で解説した、必要な道具の準備、失敗しないための植え付け手順、そして長く楽しむための管理方法を押さえれば、初心者の方でも華やかで美しいコンテナガーデンを実現できます。ぜひ、身近なスペースを彩るあなただけの小さな庭づくりに挑戦してみてください。

なお、マルトヨコーポレーション株式会社は、家庭菜園やガーデニングに初めて挑戦する方におすすめの手軽な園芸用品から、農業を本格的に営むプロの方々が求める高品質な農具・資材まで、幅広く取り揃えている農具・園芸の専門商社です。

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