テントウムシダマシの駆除方法3選|見分け方や予防方法までご紹介!
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家庭菜園で愛情を込めて育てているナスやジャガイモの葉が、気づけば網目状にスカスカに食い荒らされていた……。その被害、もしかしたら益虫のテントウムシによく似た害虫「テントウムシダマシ」の仕業かもしれません。
テントウムシダマシは、成虫も幼虫もナス科植物の葉を食害し、放置すると株を弱らせてしまいます。
本記事では、テントウムシダマシの正体から、今すぐできる具体的な駆除方法、そして今後の発生を防ぐための予防策まで、初心者の方にも分かりやすく解説します。
正しい知識を身につけて、厄介な害虫から大切な野菜を守りましょう。
テントウムシダマシとは?

テントウムシダマシは、益虫であるテントウムシとは全く異なり、農作物に被害を及ぼす害虫です。その生態と特徴を正しく理解することが、効果的な駆除への第一歩となります。
ここでは、益虫との見分け方と、その生態について解説します。
1.益虫のテントウムシとの見分け方
益虫のナナホシテントウなどがアブラムシを食べてくれるのに対し、テントウムシダマシ(別名:ニジュウヤホシテントウ)は植物の葉を食害します。見分けるポイントは、体の光沢と背中の模様です。
益虫のテントウムシは、体がツヤツヤと光沢を放っているという特徴があります。一方、害虫であるテントウムシダマシの体には光沢がなく、細かい毛に覆われているためベルベットのようなマットな質感に見えます。
また、星の数も多く、名前の通り28個の黒い斑点があるのが特徴です。この「光沢の有無」を覚えておけば、畑で見かけた際に見分けられます。
2.テントウムシダマシの生態と発生時期
テントウムシダマシは、主にナスやジャガイモ、ピーマンといったナス科の植物を好んで食害します。成虫は落ち葉の下などで越冬し、春になると活動を開始します。
特に5月から9月頃が発生のピークです。この時期に産卵と孵化を繰り返すため、放置すると急速に数が増えて被害が拡大します。
成虫は葉の表面を、黄色く特徴的な幼虫は葉の裏側を中心に食害します。その結果、葉が網目状に透けて見える「食害痕」が残ります。
この被害が進行すると光合成が妨げられ、作物の生育不良や収穫量の減少に繋がるため、早期の発見と対策が重要です。
テントウムシダマシによる被害が大きい主な野菜は3つ

テントウムシダマシは特定の植物を好んで加害します。特に家庭菜園で人気の野菜が被害に遭いやすいため、注意が必要です。
ここでは、特に被害が大きい代表的な3つの野菜について解説します。これらの野菜を育てている場合は、特に念入りな観察と対策を心がけましょう。
1.ナス
ナスは、テントウムシダマシの被害が最も多く報告される野菜の一つです。成虫・幼虫ともに、ナスの柔らかい葉を好んで食べます。
葉の表面や裏側から葉肉を削り取るように食害するため、葉がレースのように網目状になってしまいます。被害が広がると葉の光合成能力が著しく低下し、株全体の生育が悪化するでしょう。
結果として、実の付きが悪くなる、品質が低下するなど、収穫に直接的な影響を及ぼす深刻な被害につながります。定植後の早い段階から注意深く観察し、食害痕を見つけたらすぐに対処するのが重要です。
2.ジャガイモ
ジャガイモも、テントウムシダマシの主要なターゲットです。特に、春に植え付けたジャガイモの若くて柔らかい葉は、越冬から目覚めた成虫にとって格好の餌となります。
ここで繁殖したテントウムシダマシが、次にナスなどの夏野菜へと移動して被害を拡大させるケースが多く見られます。ジャガイモ畑でテントウムシダマシの発生を許してしまうと、その後の家庭菜園全体に影響が広がる可能性があるため、ジャガイモでの初期防除は非常に重要です。
葉の裏をこまめにチェックし、黄色い卵の塊や幼虫がいないか確認しましょう。
3.その他のナス科野菜
ナスやジャガイモの他にも、ピーマンやトマトといったナス科の野菜全般が被害に遭う可能性があります。特に、これらの野菜を近くに植えている場合は注意が必要です。
テントウムシダマシは、餌となる植物がなくなると次々と近くの好みの植物へ移動していく習性があります。そのため、一つの野菜で発生を見つけたら、周囲の他のナス科野菜も必ず確認するようにしてください。
コンパニオンプランツを間に植えるなど、作物の配置を工夫するのも、被害の拡大を防ぐ上で効果的な対策です。
テントウムシダマシの駆除に効果的な方法は3つ

テントウムシダマシを発見したら、被害が拡大する前に迅速な駆除が大切です。ここでは、物理的な方法から自然由来のスプレー、農薬の使用まで、効果的な4つの駆除方法をご紹介します。
状況に合わせて最適な方法を選び、大切な作物を守りましょう。
1.手や粘着テープでの捕殺
テントウムシダマシの数がまだ少ない初期段階では、手で捕まえるのが最も手軽で確実な方法です。成虫は危険を察知するとポロリと地面に落ちる「擬死行動」をとるため、葉の下に受け皿や袋を構え、葉を軽く揺すって落として捕獲すると効率的です。
また、葉の裏に産み付けられた黄色い卵の塊や集団でいる幼虫は、葉ごと切り取って処分するか、ガムテープなどの粘着テープで貼り付けると簡単に取り除けます。この方法は直接触りたくない場合にも有効で、農薬を使いたくない方にもおすすめです。
2.木酢液や食酢スプレーの散布
農薬を使わずに害虫を遠ざけたい場合は、木酢液や食酢を利用した手作りスプレーが有効です。木酢液の燻製のような独特の匂いは、多くの害虫が嫌うため、忌避効果が期待できます。
水で500倍程度に薄めた木酢液をスプレーボトルに入れ、葉の表裏にまんべんなく散布しましょう。同様に、穀物酢を水で薄めたスプレーにも一定の忌避効果があります。
ただし、これらの自然由来のスプレーは殺虫効果はなく、雨で流れてしまうため、効果を持続させるには定期的な散布が必要です。
なお、木酢液での正しい虫除けについては、こちらの記事でご紹介しています。
関連記事:木酢液で虫除け対策!正しい使い方と3つの注意点 – マルトヨコーポレーション
3.特定の農薬を使用する
テントウムシダマシが大量に発生し、手での捕殺や自然由来のスプレーでは追いつかない場合は、農薬の使用が効果的です。家庭菜園で使える薬剤としては「ベニカベジフルスプレー」や「スミチオン乳剤」などがあり、これらはテントウムシダマシに有効とされています。
農薬を使う際は、必ず商品のラベルに記載された対象作物、希釈倍率、使用時期、使用回数を厳守してください。とくに収穫前の使用制限期間には注意が必要です。薬剤は幼虫が発生し始める時期に散布すると、より高い効果が期待できます。
テントウムシダマシを予防するコツは3つ

テントウムシダマシの被害を最小限に抑えるためには、駆除だけでなく、そもそも発生させないための予防が非常に重要です。ここでは、明日からでも始められる3つの効果的な予防策をご紹介します。
これらの対策を組み合わせ、テントウムシダマシが寄り付きにくい環境を作りましょう。
1.コンパニオンプランツを植える
コンパニオンプランツとは、一緒に植えると互いに良い影響を与え合う植物を指します。テントウムシダマシの予防には、強い香りを放つハーブ類が有効とされています。
例えば、ナスやジャガイモの株間にマリーゴールドやネギ、ニラなどを植えると、その匂いがテントウムシダマシを寄せ付けにくくする効果が期待できるでしょう。これらの植物は天敵を呼び寄せる効果もあるため、畑の生態系のバランスを整える上でも役立ちます。
見た目も華やかになり、一石二鳥の予防策です。
2.防虫ネットを設置する
成虫の飛来を物理的に防ぐには、防虫ネットの使用が非常に効果的です。テントウムシダマシの体長よりも細かい1mm目合い以下のネットをトンネル状に張ると、産卵のために飛来する成虫の侵入を根本から防げます。
特に、植え付け直後の株がまだ小さい時期からネットで覆っておくと、初期の被害を確実に防げます。ネットを設置する際は、裾に隙間ができないように土でしっかりと埋めるのがポイントです。風通しを確保しつつ、害虫から作物を守れるでしょう。
関連記事:プランターの防虫ネットの張り方は5ステップ|家庭菜園の虫被害を防ぐコツもご紹介! – マルトヨコーポレーション
3.雑草を管理して早期発見する
畑の周りの雑草は、テントウムシダマシの越冬場所や隠れ家になります。特にナス科の雑草であるイヌホオズキなどは、代替の食草となるため注意してください。
畑やその周辺の除草をこまめに行い、害虫が潜む場所をなくしましょう。また、何よりも大切なのは日々の観察による早期発見です。
葉の裏に黄色い卵がないか、特徴的な食害痕がないか、定期的にチェックする習慣をつけましょう。発生初期の段階で対処できれば、被害を最小限に食い止められます。
なお、除草剤を散布するのに適した時期については、こちらの記事でご紹介しています。
関連記事:【種類別】除草剤を散布する時期|散布する際の注意点やよくある質問もご紹介します! – マルトヨコーポレーション
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テントウムシダマシの駆除でよくある3つの質問

テントウムシダマシの駆除に関して、多くの方が抱く疑問にお答えします。正しい知識を持つと、より効果的で安全な対策が可能になります。
質問1.テントウムシダマシに毒はありますか?
テントウムシダマシに、人体に影響を及ぼすような毒はありません。直接手で触れても問題ありませんが、潰すと黄色い液体を出し、独特の臭いがあります。
この液体は、鳥などの外敵から身を守るためのものと言われています。服などに付くとシミになる可能性があるので、気になる方は手袋を着用して作業するのをおすすめします。特にアレルギーなどがない限り、過度に心配する必要はありません。
質問2.駆除に最適な時間帯はありますか?
テントウムシダマシの駆除は、成虫の動きが鈍くなる早朝が最も効率的です。気温が低い時間帯は活動が活発でないため、葉から地面に落として捕殺する方法が成功しやすくなります。
日中の気温が高い時間帯は成虫が活発に飛び回るため、捕まえにくいです。また、葉の裏にいる幼虫や卵を探す作業も、日中の強い日差しを避けた朝や夕方の方が行いやすいと考えられます。
計画的に作業時間を設定すると、駆除の効率が上がります。
質問3.駆除した後の死骸はどうすればいいですか?
捕殺したテントウムシダマシの成虫や、取り除いた卵・幼虫が付着した葉は、その場に放置しないようにしましょう。放置すると、他の害虫の餌になったり病気の原因になったりする可能性があります。
駆除した死骸や葉は、袋に入れてしっかりと密閉し、燃えるゴミとして処分するのが最も確実です。コンポストなどに入れると、中で生き残った卵が孵化する恐れがあるため避けるべきです。
畑の衛生を保つためにも、適切な後処理を心がけてください。
まとめ

本記事では、家庭菜園の害虫であるテントウムシダマシについて、その生態から具体的な駆除方法、そして重要な予防策までを網羅的に解説しました。益虫のテントウムシとは「光沢の有無」で見分け、被害の大きいナスやジャガイモは特に注意深く観察するのが大切です。
駆除方法としては、初期段階での手による捕殺や木酢液スプレーの散布が有効です。被害が拡大した場合は、適切な農薬の使用も検討しましょう。
しかし、最も重要なのは予防です。防虫ネットやコンパニオンプランツを活用し、テントウムシダマシが寄り付きにくい環境を日頃から整えるよう心がけてください。
これらの対策を実践し、大切な作物を害虫から守り、豊かな収穫を目指しましょう。なお、マルトヨコーポレーション株式会社は、家庭菜園やガーデニングに初めて挑戦する方におすすめの手軽な園芸用品から、農業を本格的に営むプロの方々が求める高品質な農具・資材まで、幅広く取り揃えている農具・園芸の専門商社です。
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