草刈り機で上手に刈るためのコツは5つ|草刈りの基礎知識や草刈り機の使用方法もご紹介!
草刈り機で「なかなか綺麗に刈れない」「作業が長時間になって疲れる」などといった悩みを持たれている方もおられるのではないでしょうか。草刈りをスムーズにするためには、草刈り機の使い方や基礎知識をしっかりと押さえておくことが大切です。
本記事では、草刈り機で上手に刈るためのコツや草刈りの基礎知識、草刈り機の使用方法をご紹介します。また、よくある質問も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
草刈りにおすすめの道具は3つ
まず、草刈りにおすすめの道具について解説します。
- 鎌(カマ)
- 鍬(クワ)
- 草刈り機
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.鎌(カマ)
草刈りの道具といえば、鎌が一般的に使われており、草を根元から刈り取る際に使用します。道具のなかでも扱いが簡単で、初心者でも草取り作業に取り入れやすいアイテムです。
また、刃のサイズや柄の長さにバリエーションがあり、用途や作業場所に応じて選べるのが魅力です。このため、何種類かを揃えておくと、作業がスムーズになります。
2.鍬(クワ)
草取りで根ごと除去したい場合や草取りに苦労している場合は、鍬を使うのがおすすめです。鍬は、畑を耕す際に使用されるのが一般的ですが、さまざまな作業に使用できます。
たとえば、先が尖った鍬は土に深く刺さりやすく、根をしっかり掘り起こせます。さらに、幅広の刃を持つ鍬は、広い範囲の草を一度に取り除くのに便利でおすすめです。
3.草刈り機
草刈り機は、広い範囲の雑草を効率的に除去するのに便利なツールです。回転する刃によって草をカットできるため、作業がスムーズに進みます。
また、動力源や刃の種類によって性能が異なるため、除草する場所や範囲に応じた適切な草刈機を選ぶことが大切です。家庭での使用には「充電式カルマー」が適しており、音が少なく、障害物が多い場所でも安全です。
なお、園芸用品でおすすめの通販サイトは、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:園芸用品でおすすめの通販サイト10選|選び方のポイントやよくある質問を紹介します!
草刈りを効率化するための基礎知識
次は、草刈りを効率化するための基礎知識について解説します。
- 草刈りの時期やタイミング
- 草刈りに適した服装
- 草刈り後の草の処理方法
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.草刈りの時期やタイミング
草刈りに最適な時期は、6〜7月や9〜10月、11〜12月の年3回です。草が乾燥してしまうと、草刈り機に絡まりやすくなり、効率が悪くなってしまうため、草刈りは雨が降った後、数日間のうちに実施するのが理想的です。
また、地面が適度に湿っていると、草がまっすぐ立って切りやすい状態になります。しかし、地面が濡れていると足元が滑りやすいため、十分に注意して作業してください。
2.草刈りに適した服装
草刈りをする際には、長袖長ズボンや靴下、靴を着用し、肌の露出を避けるようにしましょう。また、日中に作業する場合は帽子をかぶり、直射日光をできる限り避けるようにしてください。
さらに、滑り止めのついた手袋を着用すれば、工具を使用する際や草を運搬する際に安全性が向上します。草刈り機を使用する場合は、必ず保護メガネまたは、ゴーグルを着用して作業しましょう。
3.草刈り後の草の処理方法
草の一般的な処理方法としては、可燃ゴミとして処分する方法があります。この方法は便利で簡単ですが、事前に地域の決まりについて確認しなければなりません。
また、環境に配慮するのであれば、土に埋めて自然分解させる方法もあります。この方法の場合は、雑草が根を伸ばして再生するのを防ぐために、十分に乾かす手間がかかりますが、土壌改良効果も期待できます。
草刈り機の正しい使用方法
次は、草刈り機の正しい使用方法について解説します。
- 持ち方と姿勢
- 刃の動かし方
- 足の動かし方
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.持ち方と姿勢
草刈り機を使用する際には、刃物の角度と姿勢が大切です。まず、肩掛けベルトを左肩にかけ、体の右側に本体がくるようにします。
ベルトの長さは、作業中に快適に動けるように調整しましょう。刃は地面と並行になるように保ち、両手でハンドルまたはグリップをしっかりと握ります。
また、安定した姿勢を維持するため、両足を肩幅程度に広げましょう。左右どちらの利き手でも、この基本的な構えは共通です。
2.刃の動かし方
草刈り機の刃は反時計回りに回転するため、刈り取りは「右から左」に行い、刃の左側を使って刈ります。これは、逆方向に刈ると刃が物に当たって跳ね返る危険があるためです。
さらに、刈り残しがある場合も往復するのではなく、本体を右に戻してから刈るようにしましょう。また、刃を地面から少し持ち上げ、左に傾けながら進めると効果的に刈り取れます。
3.足の動かし方
作業中は両足を肩幅に開き、体重を均等にかけてください。移動する際は、右足を前に出してからすり足で慎重に進めば、転倒やつまずきを防ぎ、バランスを保ちながら草を刈れます。
また、歩幅は小さく保ち、足元を確認しながら進むと、未処理の草と刈り取った草の境目をはっきりと見分けられ、安全かつ効率的に作業を進められます。
草刈り機で上手に刈るためのコツは5つ
次は、草刈り機で上手に刈るためのコツについて解説します。
- 刃を地面から少しだけ浮かせる
- 刃先は少し左に傾ける
- 斜面では下から上の順に刈る
- 草が絡むときは刃の回転速度を上げる
- 背の高い草は複数回に分けて刈る
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.刃を地面から少しだけ浮かせる
エンジンを始動する際は、回転刃が地面に接触しないように注意が必要です。地面に触れた状態でエンジンを始動すると、機械が反動で跳ね上がる危険があります。
さらに、草刈り作業中も回転刃を少し浮かせて作業するのが基本的な使い方です。また、草を刈る際は、刃の回転方向が左回転のため、右から左に動かすのが基本です。
しかし、逆方向に刈ると、刃が跳ね返る危険があり、事故につながる可能性があります。
2.刃先は少し左に傾ける
刃先を少し左に傾ければ、草の根元に正確に刃を当てやすくなります。回転刃は、地面と水平になるように持ち、刃先を左に傾けながら右から草を刈ると、刈り取り部分が刃の左側に当たるため、刈り取りがスムーズです。
この方法により、刈り取った草を自然に左側に寄せられるため、作業効率が向上します。草刈り機を使用する際の基本的な動作をしっかりとマスターすれば、作業時間が短縮でき、疲労の軽減にもつながります。
3.斜面では下から上の順に刈る
草刈り機を使用する際は、斜面の下側から草を刈り始めるのが基本です。草は下側に倒れやすいため、下から順に作業を進めれば、上の草が下に倒れて作業の妨げになるのを防げます。
また、傾斜地では足元が滑りやすくなるため、転倒に注意しながら進めなければなりません。これにより、草刈り機をスムーズに操作でき、効率よく作業を進められます。
4.草が絡むときは刃の回転速度を上げる
草刈りをする際は、刈る草の種類や状態に応じて回転数を適切に設定しなければなりません。草が刃に絡むのを防ぐため、状況に応じて回転数を調整し、刈り取り効率を高めることが大切です。
また、回転数の変更は、低速から始めて、必要に応じて徐々に速度を上げるよう心がけましょう。ナイロンカッターの場合は、金属刃と異なり、高速回転での使用が効率的です。
5.背の高い草は複数回に分けて刈る
一度に多くの草を刈り取ろうとすると、刃に草が絡まり、エンジンに余計な負担をかける可能性があります。また、隠れた障害物に衝突するおそれもあります。
このため、背の高い草を刈る場合は、一気に刈り取ろうとせず、複数回に分けて実施するようにしてください。もし、草が刃に巻きついているのに気付いた場合は、必ずエンジンを停止させてから対処しましょう。
草刈りのコツでよくある3つの質問
最後に、草刈りのコツでよくある3つの質問について解説します。
- 質問1.草刈機を安全に使用するための注意点は?
- 質問2.草刈機の保管方法は?
- 質問3.草刈りをしなくてよい方法は?
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
質問1.草刈機を安全に使用するための注意点は?
草刈り機を操作する際は、万が一の事故を防ぐために注意が必要です。まず、使用前に周囲の状況を確認し、障害物があれば取り除いておきましょう。
さらに、作業中は刃が硬いものに当たって、本体が反動する「キックバック」に十分に注意してください。また、安全のためには、適切なメンテナンスも欠かせません。作業終了後には、草刈り機を安全に保管するようにしましょう。
質問2.草刈機の保管方法は?
草刈り機の燃料をキャブレター内から、完全に抜くことが大切です。これを怠ると、燃料が劣化して、機器の故障や火災の原因となる場合があります。
また、刃の状態やフィルター、グリスの具合を確認し、必要に応じて交換や補充を行いましょう。さらに、ギヤケースやクラッチへのダメージを防ぐため、エンジン付きの機器はエンジンが冷めてから保管するようにしてください。
質問3.草刈りをしなくてよい方法は?
草刈りの作業を避けたい場合は、除草剤を使用する方法もあります。除草剤には、すでに生えている雑草を枯らすものと、雑草の発生を抑制するものがあります。
これらを使用する前には、除草剤の効果や注意点を確認し、正しい使い方を守りましょう。また、グランドカバープランツを植える方法もおすすめです。これらの植物は地面を覆い、雑草の成長を抑える効果があります。
なお、除草剤の効果的な使い方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:除草剤の効果的な使い方は3つ|散布するタイミングや使用する際の注意点も解説します!
まとめ
本記事では、草刈り機で上手に刈るためのコツや草刈りの基礎知識、草刈り機の使用方法をご紹介しました。
草刈り機の持ち方は、肩掛けベルトを左肩に掛け、体の右側に本体がくるようにします。刃は地面と並行になるように保ち、両手でハンドルまたはグリップをしっかりと握ってください。
また、草刈り機の刃は反時計回りに回転するため、刈り取りは「右から左」に行い、刃の左側を使って刈り取るようにしてください。これは、逆方向に刈ると刃がものに当たって跳ね返る危険があるためです。
さらに、斜面での作業の場合は、斜面の下側から転倒に注意しながら、草を刈り始めるのが基本です。草が刃に絡むのを防ぐためにも、低速から動かし始めて、徐々に回転速度を変更するようにしてください。
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