草刈り後に除草剤を散布する効果は?除草剤の違いによる適切な順序や注意点を徹底解説!

2024年9月10日
草刈り後に除草剤を散布する効果は?除草剤の違いによる適切な順序や注意点を徹底解説!

草刈り後に除草剤を散布するのは効果的なのか、知りたい方もおられるのではないでしょうか。使用する除草剤の種類によって、適切な散布のタイミングや方法が異なるため注意が必要です。

本記事では、草刈り後に除草剤を散布する効果や除草剤の違いによる適切な順序、注意点をご紹介します。また、よくある質問も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

マルトヨ編集部

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草刈り後に除草剤を散布する効果は?

草刈り後に除草剤を散布する効果は?

草刈り直後に除草剤を使用する場合、効果が限定される可能性があります。液体タイプの除草剤は、液体除草剤が主に植物の葉や茎を介して作用するため、葉や茎が少ないと吸収が不十分で、期待される効果が得られにくくなります。

一方、粒剤タイプの除草剤は土壌に溶け込んで根から吸収されるため、草刈り直後でも効果を発揮する可能性が高いです。このため、除草剤の種類と使用タイミングを適切に選ぶ必要があります。

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除草剤の違いによる草刈りとの適切な順序

除草剤の違いによる草刈りとの適切な順序

次は、除草剤の違いによる草刈りとの適切な順序について解説します。

  • 粒剤タイプ
  • 液体タイプ

それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

粒剤タイプ

粒剤タイプの除草剤を使用する際の手順は、以下のとおりです。

  • 草刈り

雑草を短く刈る

  • 粒剤を散布する

粒剤は土壌に浸透して、雑草の根に直接作用して再生を抑制する

この順番を守ると、除草効果が最大限に発揮され、長期間にわたり雑草の発生を防ぎます。使用する除草剤の特性を理解して、最適な作業手順を心がけましょう。

液体タイプ

液体タイプの除草剤を使用する際の手順は、以下のとおりです。

  • 除草剤を散布する

除草剤を雑草の葉や茎に直接噴霧し、成分がしっかりと吸収されるようにする

  • 数日間待つ

雑草が枯れているのを確認する

  • 草刈り

除草剤で枯れた雑草を草刈りする

この方法は、庭や駐車場など広範囲の場所での雑草駆除に効果的です。

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草刈り後に液体タイプの除草剤を散布する方法

草刈り後に液体タイプの除草剤を散布する方法

もし、草刈り後に液体タイプの除草剤を散布しなければならない場合は、以下の手順を参考にしてください。

  • 草刈り直後の雑草の状態を確認する

刈り取ったばかりの雑草は薬剤の吸収がよいため、葉や茎が生き生きしている時に散布すると効果が高まる

  • 均一に散布する

ボトルスプレーや噴霧器を使用して、雑草全体に均一に薬剤を散布する。葉や茎が濡れる程度に十分な量を撒く必要がある

  • 散布のタイミングを考慮する

散布後に雨が降ると薬剤が流れるため、晴れた日に実施するのが望ましい。散布後6時間以内に、雨が降る予定がない日を選択する

  • 安全対策を忘れない

除草作業中は手袋やマスクを着用し、肌や目に薬剤が触れないように注意する。作業後は手洗いやシャワーで薬剤を洗い流す必要がある

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除草剤を散布する際の注意点は5つ

除草剤を散布する際の注意点は5つ

次は、除草剤を散布する際の注意点について解説します。

  • 雑草の葉や茎が十分に成長している
  • 散布後に雨が降る可能性がない
  • 説明書の記載事項を確認する
  • 安全対策を忘れない
  • 近隣トラブルに注意する

それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

1.雑草の葉や茎が十分に成長している

草丈が30cm以上の雑草に対して除草剤を使用すると、葉や茎を通じて薬剤が効果的に吸収されます。成長した葉と茎から薬剤が浸透すれば、根本まで薬効が行き渡り、雑草の生長を効率よく抑制できます。

このため、散布する前には雑草の成長状況をよく観察して、最適なタイミングで除草剤を均等に撒きましょう。このアプローチにより、除草剤の使用効果を最大限に高められます。

2.散布後に雨が降る可能性がない

晴天時に除草剤を散布すれば、雨水による洗い流しを防ぎ、薬剤が雑草にしっかりと浸透する時間を確保できます。また、散布後数時間は雨が降らないのが理想的です。

このため、天気予報を事前にチェックして、長時間晴れが続く日を選びましょう。梅雨期間や不安定な天候が予想される時期は、除草剤の使用を控えるのがおすすめです。

なお、雨の日の除草剤の使用については、こちらの記事で詳しく解説しています。

関連記事:雨の日に除草剤は使っても大丈夫?効果的な撒き方や雨の日に使用する場合の注意点をご紹介!

3.説明書の記載事項を確認する

それぞれの除草剤には、特定の雑草種、使用する時期、適切な散布量が記載されています。適切な量を守ると、効果的に雑草を除去でき、周囲の植物に悪影響を与えるリスクも最小限に抑えられます。

また、使用する前には必ず製品の説明を読み、安全に配慮した使い方を心がけましょう。不明な点があれば、専門家に相談するのもおすすめです。

4.安全対策を忘れない

除草剤を使用する際には、長袖や長ズボンなど、肌が露出しない服装を心がけましょう。噴霧器を使用する際は、ゴーグルや防塵マスクも着用して、薬剤が目や呼吸器に入らないようにしてください。

作業後は、手や顔をしっかりと洗い、使用した衣類や靴も十分に洗浄してください。また、虫が多い場所での作業では、虫除けスプレーの使用も検討しましょう。

5.近隣トラブルに注意する

除草剤の使用に際しては、周囲への影響を最小限に抑えるための注意が必要です。隣接する庭や外に干された洗濯物への誤散布を避けるために、風のない穏やかな日を選ぶのがおすすめです。

また、周囲の住民に対しては、除草剤を使用する旨を事前に通知して、理解と協力を求めましょう。このように、予期せぬトラブルを防ぎながら環境に配慮した除草作業をするのが、地域共生の一環としても効果的です。

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草刈り後の除草剤でよくある3つの質問

草刈り後の除草剤でよくある3つの質問

最後に、草刈り後の除草剤でよくある質問について紹介します。

  • 質問1.除草剤の効果が確認できるのはいつ?
  • 質問2.使用済み除草剤の処分方法は?
  • 質問3.除草剤の適切な散布量は?

それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

質問1.除草剤の効果が確認できるのはいつ?

除草剤の効果が確認できる時期は、以下のとおりです。

  • 液体タイプ

散布後、約1~6時間で効果を示し始め、効果は比較的短期間で顕著になる。直接葉にかけた場合、その部分に限定してすぐ作用するが、土中の種子には作用せず、約2週間後には再び雑草が生える可能性がある

  • 粒剤タイプ

持続性が高く、散布後約2週間で効果が現れ始める。散布後長期にわたり効果が持続し、最大で半年程度雑草の生育を抑制するが、使用時には周囲の植物への影響も考慮する必要がある

質問2.使用済み除草剤の処分方法は?

使用後の容器は、必ず2~3回水で丁寧に洗浄しなければなりません。その際に出た水は、必ず除草が必要な場所に散布し、下水や河川に流さないようにしましょう。

また、洗浄後の容器は、それぞれの自治体の規定に従い、適切な方法で処分してください。これにより、環境への影響を最小限に抑え、地域の安全と健康を守れます。

質問3.除草剤の適切な散布量は?

除草剤の適切な散布量は、以下のとおりです。

  • 液体タイプ

葉の表面が軽く濡れる程度に散布する。しかし、過剰に使用しても土に落ちた薬剤は効果がないため、緑色の葉部分に均一に行き渡るよう注意する

  • 粒剤タイプ

1㎡あたり10〜40gが目安で、量は雑草の種類や密度によって変わるため、使用前に適正量を計測する。成人が手で計る場合、両手でお椀を作ると約20g〜30gが一般的とされている

使用前に製品の指示を確認して、必要な量を正確に計測してから散布しましょう。

なお、除草剤の効果的な使い方については、こちらの記事で詳しく解説しています。

関連記事:除草剤の効果的な使い方は3つ|散布するタイミングや使用する際の注意点も解説します!

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まとめ

まとめ

本記事では、草刈り後に除草剤を散布する効果や除草剤の違いによる適切な順序、注意点をご紹介しました。

除草剤には、粒剤タイプと液体タイプがあり、使用するタイミングと方法が異なります。粒剤タイプは、長期間にわたって効果を発揮するため、草刈り直後に散布するのがおすすめです。

一方、液体タイプは即効性があり、成長した葉や茎に散布して、数日後に枯れた状態で草刈りするのが効果的です。また、除草剤を使用する際には、雑草が十分に成長しているか確認して、雨の予報がない晴れた日を選び、製品の説明書に従って安全に作業しましょう。

さらに、周囲への影響を最小限に抑えるためにも、事前に通知して理解と協力を得る必要があります。

なお、マルトヨコーポレーション株式会社は、農具・園芸の総合商社として、初心者用商品からプロの方にご満足いただける商品まで、幅広い商品を取り扱っています。⇒マルトヨコーポレーション株式会社

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