バーミキュライトの正しい使い方とは?土壌改良から種まきまで5つの活用法をご紹介!
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家庭菜園やガーデニングで土づくりをしていると目にする「バーミキュライト」は、ふかふかの土を作ったり、種まきや挿し木の成功率を上げたりするのに役立つ便利な資材です。しかし、正しい使い方や効果を詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
バーミキュライトは、蛭石(ひるいし)という鉱物を高温で焼いて作られたもので、保水性や保肥性に優れているのが大きな特徴です。本記事では、バーミキュライトの基本的な性質から具体的な使い方、利用する上での注意点まで、初心者の方にも分かりやすく解説します。
バーミキュライトとは?

バーミキュライトとは、蛭石(ひるいし)という天然の鉱物を原料とした園芸用の土壌改良資材です。この蛭石を約1,000℃の高温で急速に加熱すると、内部の水分が蒸発してアコーディオンの蛇腹のように何層にも膨張します。
この過程を経て完成するのが、金色や茶色に光り輝く、非常に軽くて多孔質な素材です。その見た目から「ひる石」という名前が付けられたと言われています。
バーミキュライトが持つ基本特性は3つ

バーミキュライトが園芸の様々な場面で重宝されるのは、そのユニークな構造に由来する3つの優れた特性があるためです。これらの特性を正しく理解すれば、バーミキュライトを効果的に、そして失敗なく使いこなせるようになります。
1.アコーディオン状で非常に軽量
加熱処理によって鉱物の層がアコーディオンのように膨張し、内部に無数の隙間ができるため、土と比べて約10分の1という非常に軽い重量が実現されています。
この多孔質な構造が、重い粘土質の土をふかふかにし、植物の根が伸びやすい環境を作り出します。また、ハンギングバスケットのように重量を抑えたい用途にも適している資材です。
2.高い保水性と保肥力
アコーディオン状の多孔質な構造は、水分や肥料の成分をたっぷりと保持する能力にも繋がります。バーミキュライトはその重量の約6倍もの水を吸収できると言われており、高い保水性を誇る資材です。
これにより、水やりの回数を減らしたり、乾燥を防いだりする効果が期待できます。与えた肥料の成分を一時的に蓄え、植物の要求に応じてゆっくりと放出する保肥性も高いのが特徴で、プランター栽培など、肥料が流出しやすい環境で特に効果を発揮します。
3.高温処理済みで無菌
バーミキュライトは製造過程で高温焼成されているため、土壌中に存在する雑菌や雑草の種子などが含まれていません。この無菌という特性は、病気に弱いデリケートなタネから苗を育てる「育苗」や、枝から根を出させる「挿し木」において非常に重要です。
清潔な環境で始めるとカビや病気の発生リスクを大幅に低減でき、発芽率や発根率の向上に繋がります。このため、種まき用土や挿し木用土として広く利用されているのです。
バーミキュライトの正しい使い方は5つ

バーミキュライトの優れた特性を理解したところで、次は具体的な活用方法を見ていきましょう。土壌の質を改善する基本的な使い方から、種まきや挿し木、さらには球根の保存まで、ガーデニングの様々なシーンで役立つ5つの使い方を詳しく解説します。
1.庭や畑の土壌改良
庭や畑の土が硬くて水はけが悪い、あるいは逆に水持ちが悪くすぐに乾燥してしまう、といった悩みを解決するのが土壌改良です。バーミキュライトを用土全体の2〜3割ほど混ぜ込むと、その多孔質な構造が土の団粒化を促進し、通気性や排水性を改善します。
同時に高い保水性も発揮するため、水持ちの良いふかふかな土壌環境を作り出せるのです。とくに、粘土質の重い土は空気が入り込みやすくなります。
砂質で水はけが良すぎる土には、保水力と保肥力をプラスする効果が期待できます。
なお、家庭菜園用の土作りのステップについては、こちらの記事でご紹介しています。
関連記事:【完全版】家庭菜園用の土作りは7ステップ|野菜がよく育つ土質の条件もご紹介! – マルトヨコーポレーション
2.デリケートな種まきの用土
無菌で清潔なバーミキュライトは、種まき用土として非常に優れています。特に、発芽に光を必要とする「好光性種子(こうこうせいしゅし)」の覆土(種の上にかける土)として最適です。
通常の土をかぶせると光が遮られますが、光沢のあるバーミキュライトなら光を通しつつ、種の乾燥を防げます。また、バーミキュライト単体、あるいはピートモスと1:1で混ぜたものを育苗ポットに入れ、種まき用土として使う方法も有効です。
これにより、病気のリスクを抑えながら、発芽に必要な水分を適切に保つことができます。
3.発根を促す挿し木・挿し芽
植物の枝や茎を土に挿して新たな株を育てる挿し木や挿し芽においても、バーミキュライトは活躍します。挿し穂(挿すための枝)はまだ根がなく、非常にデリケートな状態です。
無菌で清潔なバーミキュライトは、切り口が雑菌に感染して腐敗するのを防ぎます。また、高い保水性が発根に必要な湿度を保つため、成功率を大きく高めてくれるのです。
挿し木を行う際は、バーミキュライト単体を湿らせて使うのが一般的で、赤玉土と混ぜる方法もあります。まずはバーミキュライト100%で試してみるのが手軽でおすすめです。
4.ハンギングバスケットの軽量化
壁掛けや吊り下げて楽しむハンギングバスケットは、見た目以上に土の重量がかかります。できるだけ軽く仕上げたい場合に、軽量なバーミキュライトが役立ちます。
培養土に1〜2割ほどバーミキュライトを混ぜ込むと、全体の重量を抑えることが可能です。さらに、保水性が高いため、乾燥しやすいハンギングバスケットの水やり管理が楽になるというメリットもあります。
見た目も華やかで管理しやすい寄せ植えを作りたい際に、ぜひ活用したい使い方です。
5.冬場の球根保存
春に花を咲かせるチューリップやヒヤシンスなどの球根を、植え付け時期まで保管する際にもバーミキュライトは利用できます。ダンボール箱やビニール袋にバーミキュライトを敷き、球根同士が触れ合わないように並べ、さらに上からバーミキュライトをかけて覆います。
多孔質な構造が適度な湿度を保ち、球根の乾燥やカビの発生を防ぐのです。断熱効果もあるため、急激な温度変化から球根を守る役割も果たします。掘り上げたダリアなどの球根を冬越しさせる際にも同様に活用可能です。
バーミキュライトとパーライトの使い分けとは?

バーミキュライトとパーライトの最も大きな違いは、水の扱い方にあります。土の保水性や保肥性を高めたいならバーミキュライト、水はけや通気性を良くしたいならパーライトを選ぶのが基本です。
バーミキュライトは蛭石(ひるいし)を原料とし、水分や肥料を蓄える力に優れています。乾燥しやすい砂質の土や、挿し木のように湿度を保ちたい場面で活躍します。
一方、パーライトは真珠岩などを原料とし、土に混ぜると空気の隙間を多く作り出すため、排水性や通気性の改善に効果的です。水はけの悪い粘土質の土壌改良に向いています。このように、改善したい土の状態と目的に合わせて正しく使い分けることが重要です。
バーミキュライトを使う際の注意点は2つ

非常に便利で多くのメリットがあるバーミキュライトですが、使用する際には知っておきたい注意点も存在します。安全に、そして効果的に使うために、過去に問題視された点と、使い方で陥りがちな失敗について確認しておきましょう。
1.アスベスト(石綿)の安全性
過去に、一部の外国産のバーミキュライトにアスベスト(石綿)が混入していたことが問題になりました。しかし、現在日本国内で園芸用として流通している製品は、アスベストを含まない安全な産地の原料を使用し、厳しく品質管理されたものがほとんどです。
メーカーのウェブサイトなどで安全性を確認できる場合も多いため、購入する際はパッケージの表示を確認し、信頼できるメーカーの製品を選びましょう。特に、古い建物の解体などで出てきたバーミキュライトは、安易に使用しないよう注意してください。
2.過剰な使用による根腐れ
高い保水性はバーミキュライトの大きなメリットですが、これが逆にデメリットになることもあります。土に混ぜる量が多すぎると、土の中が常に湿った状態になり、通気性が悪化してしまうのです。
その結果、植物の根が呼吸できなくなり、根腐れを起こす原因となります。また、バーミキュライトは使っているうちにだんだんと崩れて微塵(みじん)になり、土の隙間を埋めて水はけを悪くしてしまう場合もあります。
土壌改良で使う場合は用土全体の2〜3割までを目安にし、入れすぎには注意しましょう。
なお、根腐れ対処法については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
関連記事:【根腐れ対処】今すぐできる植物を救う対処と予防テクニック – マルトヨコーポレーション
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バーミキュライトの使い方でよくある3つの質問

ここでは、バーミキュライトの使い方に関して、初心者の方からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。より効果的にバーミキュライトを活用するための参考にしてください。
質問1.バーミキュライトは単体で使えますか?
バーミキュライトは目的によっては単体で使用できます。特に、無菌であるという特性を活かしたい種まきや挿し木の用土として、バーミキュライト100%で使われるのは非常に一般的です。
ただし、バーミキュライト自体には肥料成分が含まれていないため、植物を大きく育てる「栽培」には向きません。土壌改良材として使う場合は、赤玉土や腐葉土など他の用土と混ぜて使用するのが基本です。
あくまでも土壌の物理性を改善する資材として捉え、単体での長期栽培は避けましょう。
質問2.劣化したバーミキュライトは交換が必要ですか?
バーミキュライトは鉱物なので、腐葉土のように分解されてなくなることはありません。しかし、長期間使用していると物理的な衝撃や圧力でアコーディオン状の構造が崩れ、細かな粒子(微塵)になっていきます。
この微塵が増えると土の隙間を埋めてしまい、かえって通気性や水はけを悪化させる原因になります。プランターなどで数年使い続けた土は、一度ふるいにかけるなどして古いバーミキュライトの微塵を取り除きましょう。
なお、古い土の再生方法については、こちらの記事でご紹介しています。
関連記事:古い土の再生方法は5ステップ|古い土がガーデニングに適さない理由を詳しく解説します!
質問3.バーミキュライトは野菜作りにも効果的ですか?
バーミキュライトは野菜作りにも非常に効果的です。特に、プランターやコンテナでの家庭菜園において、バーミキュライトは大きなメリットをもたらします。
プランターの土は限られた量しかないため乾燥しやすく、水やりで肥料も流れやすくなる傾向です。保水性・保肥性の高いバーミキュライトを混ぜると、水やりや追肥の管理が格段に楽になります。
トマトやナス、ピーマンといった果菜類から、レタスやホウレンソウなどの葉物野菜まで、幅広い野菜の栽培用土の改良に役立ちます。
まとめ

バーミキュライトは、蛭石を高温で焼いて作られる、軽量で保水性・保肥性に優れた土壌改良資材です。その無菌という性質から、土壌改良だけでなく、種まきや挿し木の用土としても非常に優れています。
一方で、入れすぎると過湿による根腐れの原因にもなるため、用土全体の2〜3割を目安に混ぜ込むのがポイントです。本記事を参考に、バーミキュライトを正しく効果的に活用し、植物が元気に育つ理想的な土づくりに挑戦してみてください。
あなたのガーデニングライフが、より豊かで楽しいものになるよう願っています。
なお、マルトヨコーポレーション株式会社は、家庭菜園やガーデニングに初めて挑戦する方におすすめの手軽な園芸用品から、農業を本格的に営むプロの方々が求める高品質な農具・資材まで、幅広く取り揃えている農具・園芸の専門商社です。
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