【家庭菜園向け】きゅうりの栽培方法|栽培の時期や収穫する際のポイントもご紹介!

2025年3月11日

家庭菜園でみずみずしいきゅうりを育てて、新鮮なまま味わってみませんか? 本記事では、初心者の方でも安心して家庭菜園でキュウリを栽培できるよう、種まきから収穫までの方法をステップごとに詳しく解説します。

さらに、収穫量を増やすためのポイントや、よくある質問にもお答えしますので、ぜひ参考にしてみてください。

マルトヨ編集部

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きゅうりの主な種類

きゅうりの主な種類

きゅうりは、日本の市場で広く流通している野菜の一つであり、その多くが「白イボきゅうり」に分類されます。

この品種は主に夏に収穫される「華北型」に属し、大きく成長するものや地を這うように育つものなど、さまざまな種類があります。さらに、春に収穫される「華南型」の「黒イボきゅうり」や、両者を掛け合わせた品種も見られます。

また、ヨーロッパ系の品種やピクルス向けの品種もあり、多様なきゅうりが市場に出回っています。近年では品種改良が進み、効率的に雌花をつけるものや、病害虫に強い品種、ブルームと呼ばれる白い粉が付かないものなどが登場し、栽培や流通の幅が広がっています。

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きゅうり栽培の時期

きゅうり栽培の時期

きゅうりを育てる際、栽培の方法や時期によって収穫のタイミングが異なります。一般的に、苗を購入して育てる方法が初心者には向いており、気温が安定する5月頃に植え付けると、6月から8月にかけて収穫が可能です。

一方、種から育てる場合はやや手間がかかりますが、4月中旬に種をまいて育苗し、同じく夏に収穫できます。また、農家では夏まきや秋まきも行われることがあり、それぞれの時期に応じた管理が求められます。

生育適温は20℃〜30℃で、発芽には25℃以上の地温が必要です。家庭菜園では苗を使うのが一般的で、発芽や生育環境を整える工夫が重要になります。

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きゅうりの栽培方法

きゅうりの栽培方法

きゅうりは生育が旺盛な野菜なので、適切な栽培方法を知って管理することがおいしいきゅうりを収穫する秘訣です。ここでは、種まき・育苗から収穫までの流れを解説します。

種まき・育苗

きゅうりを種から育てる場合、適切な環境を整えることが重要です。発芽には25℃〜30℃の地温が必要なため、ビニール温室などを活用して温かい状態を保ちます。

9センチメートルほどのポットに3粒の種をまき、1センチメートル程度の土をかぶせてしっかり水を与えます。発芽は4〜5日ほどで始まり、その後、元気な苗を1本だけ残して間引きましょう。

育苗中は日光を十分に確保しながら、徐々に温度を下げ、定植前には20℃程度に調整します。また、夜間の過剰な水分は徒長の原因になるため、水やりは朝のうちに行うのが理想です。

土作りと肥料

きゅうりを育てるには、適切な土作りが重要です。まず、庭の土を掘り返し、不要なゴミや石を取り除きます。

その後、2週間ほど直射日光に当てて消毒し、腐葉土やたい肥を混ぜ込みます。さらに、植え付けの1週間前には有機質肥料を施して土になじませ、栄養豊富で水はけの良い環境を整えます。

プランターで栽培する場合も、土をよくふるい、石灰やたい肥を混ぜてビニール袋に入れ、日光消毒を行います。きゅうりは根が浅く広がるため、乾燥や過湿を防ぐことが大切で、排水性と通気性を確保するために高畝を作るのも有効です。

関連記事:古い土の再生方法は5ステップ|古い土がガーデニングに適さない理由を詳しく解説します!

植えつけ

きゅうりは比較的冷涼な気候を好みますが、4月の寒さには注意が必要です。寒冷期には防寒対策を施し、苗が傷まないようにしましょう。

植え付けの際は株間を50cm以上確保し、風の影響を受けやすいため、定植直後に仮支柱を立てて茎を支えることが重要です。成長が進むとつるがどんどん伸びるため、2mほどの支柱を立て、ネットや紐を利用してつるが絡みやすい環境を整えます。

乾燥を防ぐため、定植前には十分に水を吸収させ、植え付け後もたっぷりと水を与えます。さらに、寒さが気になる場合はマルチングを行い、温度管理に気を配ると良いでしょう。

水やり

きゅうりは成長過程で多くの水分を必要とするため、適切な水管理が重要です。特に果実が育つ時期に水分が不足すると、実が十分に大きくならなかったり、形がいびつになったりすることがあります。

地植えでは土の乾燥具合をこまめに確認し、特に植え付け直後や高温が続く日には、朝や夕方にたっぷりと水を与えましょう。プランター栽培では土が乾きやすいため、毎日水やりを行い、水切れを防ぐことが大切です。適切な水分を維持することで、きゅうりの品質が向上し、美しい果実を収穫できます。

支柱立て

きゅうりのつるは成長とともにどんどん伸びるため、適切な支柱を設置することが重要です。一般的に、長さ2mほどの支柱を使用し、畝の両側に立てて上部で交差させ、紐でしっかり固定すると安定します。

畝が1列の場合は直立型の支柱、2列ある場合は合掌型の支柱が適しています。さらに、きゅうりネットを活用すると、つるが自然に絡みつき、管理がしやすくなります。

ただし、果実の重さやネット自体の負荷が支柱にかかるため、強度を考慮して設置することが大切です。適切な支柱の設置によって、つるがしっかりと伸び、健康なきゅうりを収穫しやすくなります。

整枝・摘芯

きゅうりのつるは成長とともにネットに絡みながら上へ伸びますが、うまく絡まない場合は紐やビニールタイを使って軽く誘引するとよいでしょう。苗が育ち、節が4~5つできたら、その部分の葉や花、脇芽は取り除きます。

その後に伸びる脇芽は「子づる」として成長させ、本葉が2枚になったら摘芯を行い、適切な長さに調整します。親づるは支柱やネットの高さに達したら摘芯し、バランスを整えます。

また、収穫が始まると下の方の葉が弱るため、病害を防ぐためにも不要な葉はこまめに摘み取りましょう。なお、きゅうりは受粉が不要な単為結果性を持つため、雌花が咲けば自然に実がなります。

摘葉・下葉かき

きゅうりの株を健全に育てるには、風通しと日当たりを確保することが大切です。そのため、古くなった葉や下葉を適宜取り除き、株全体がすっきりとした状態を保ちましょう。

特に、黄変した葉や病害虫の被害を受けた葉は早めに摘み取ることで、病気の蔓延を防ぐことができます。ただし、葉を取りすぎると光合成が十分に行われず、株が弱ってしまうため注意が必要です。適度な管理を行いながら、健康な株を維持し、きゅうりが順調に成長できる環境を整えましょう。

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きゅうりを収穫する際のポイント

きゅうりを収穫する際のポイント

きゅうりは夜の間に養分を蓄えるため、朝に収穫するとよりみずみずしく、新鮮な状態で楽しむことができます。実の表面についているトゲは鮮度の証ですが、収穫時には取れやすい特徴があります。

収穫の際は、きゅうりの首元をしっかり持ち、ハサミを使って茎の部分を丁寧に切るようにしましょう。こうすることで、株への負担を減らし、次の実の成長を促すことができます。適切なタイミングと方法で収穫することで、品質の良いきゅうりを長く楽しむことができます。

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農具・園芸用品の購入に「マルトヨコーポレーション」がおすすめな理由

農具・園芸用品の購入に「マルトヨコーポレーション」がおすすめな理由

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家庭菜園のきゅうりでよくある3つの質問

家庭菜園のきゅうりでよくある3つの質問

家庭菜園で初めてきゅうりを育てる際に、特に気になる点をまとめました。

質問1.連作障害とは?

質問1.連作障害とは?

同じ場所で同じ科の野菜を育て続けると、病害の発生や土壌中の線虫の増加により、生育が悪くなったり収量が減ったりすることがあります。これを連作障害といい、きゅうりを含むウリ科の植物では特に注意が必要です。

ゴーヤ、スイカ、カボチャなども同じ科に属するため、2〜3年の間隔を空けて栽培するのが理想的です。ただし、スペースの都合上、同じ場所で育てる必要がある場合は、耐病性の高い接ぎ木苗を利用すると連作障害のリスクを軽減できます。また、土壌消毒を行うことも効果的な対策の一つです。

参考:連作障害 - 国際有機公社

質問2.きゅうりの代表的な病害虫は?

きゅうりは病害虫に弱い野菜です。代表的な病気として「うどんこ病」と「べと病」があります。

病気

症状

うどんこ病

葉の表面に白い粉を吹いたような斑点が発生する。

べと病

葉に角ばった黄色い斑点が現れる。梅雨の時期に発生しやすい。

害虫はアブラムシやウリハムシが発生しやすいです。こまめに観察し、早期発見・早期対策を心がけましょう。

質問3.キュウリの苗の選び方のコツは?

きゅうりの苗には、種から育てた「自根苗」と、病気に強い台木に接ぎ木した「接ぎ木苗」があります。初心者の方や、連作障害が気になる方は、接ぎ木苗がおすすめです。また、節が詰まっていて、葉の色が濃い元気な苗を選びましょう。

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まとめ

まとめ

家庭菜園でみずみずしいきゅうりを育てる喜びは格別です。ぜひこの記事を参考に、美味しいきゅうりを育てて、収穫の喜びを味わってみてください。

なお、マルトヨコーポレーション株式会社は、農具・園芸の総合商社として、初心者用商品からプロの方にご満足いただける商品まで、幅広い商品を取り扱っています。マルトヨコーポレーションの販売サイトはこちら

マルトヨ編集部

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