キャベツ苗の作り方と植え方!苗から始める家庭菜園

2025年6月17日

家庭菜園でキャベツを育てるなら、苗から始めるのが成功への近道です。種から育てるよりも失敗が少なく、初心者でも美味しいキャベツを収穫できます。
実は、キャベツ苗の栽培成功のカギは、質の良い苗選びと適切な植え付け時期、そして正しい植え付け方法にあります。

本記事では、キャベツ苗の選び方から植え付け、その後の管理まで、家庭菜園でキャベツを成功させるための実践的なノウハウを詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。

マルトヨ編集部

キャベツ苗の作り方と選び方

キャベツ苗の作り方と選び方

キャベツ栽培の成功は良質な苗選びから始まります。種から育てる方法と購入時の見極めポイントを理解しましょう。

キャベツ苗をタネから作る

キャベツ苗は種から育てると品種選択の幅が広がり経済的です。育苗期間は約40〜50日のため、植え付け予定日から逆算して種まきします。

セルトレイまたは3号ポットに育苗用培土を入れ、1穴あたり2〜3粒を1cm深に播種します。発芽適温は20〜25℃で、3〜7日で発芽します。

本葉1〜2枚で間引いて1本立ちにし、土が乾いたら水やりを行います。本葉3〜4枚から週1回液肥を与え、徐々に外気に慣らす「馴化」を実施します。

植え付け適期は本葉5〜6枚、草丈10〜15cmが目安です。

良い苗の見極めポイント

健康なキャベツ苗を選ぶには、茎が太くしっかりしており、葉が濃い緑色で肉厚なものを選びましょう。根元がぐらつかず、白い根が鉢底から見えるものが理想的です。

葉に病斑や虫食い跡がなく、4〜5枚の本葉がついた苗が適しています。全体的にバランスの取れた姿の苗を選べば、定植後の生育が良好になり、収穫量も期待できます。

キャベツ苗の植え方

キャベツ苗の植え方

キャベツ苗の植え方は、収穫の成功を左右する重要な工程です。適切な時期選択から土づくり、植え付け手順まで、初心者でも失敗しない具体的な方法を解説します。

春まき・夏まき・秋まきの特徴

春まき(2〜3月播種)は初夏収穫で病害虫が少なく初心者向けです。夏まき(7〜8月播種)は秋冬収穫で甘味が強く、最も一般的な作型です。

秋まき(9〜10月播種)は翌春収穫で越冬栽培となり、寒玉系品種を使用します。それぞれ気温や日長の違いにより生育特性が異なるため、品種選択と管理方法を変える必要があります。

地域別の最適な植え付けスケジュール

寒冷地(北海道・東北)では春まき4〜5月、夏まき8月が中心です。中間地(関東・中部)では春まき3〜4月、夏まき7〜8月、秋まき9月が可能で、最も栽培しやすい地域です。

暖地(関西以西)では春まき2〜3月、夏まき7〜8月、秋まき9〜10月と長期間栽培できます。沖縄などの亜熱帯地域では10〜2月の冬季栽培が適しています。各地域の平均気温と霜の時期を考慮して植え付け時期を調整しましょう。

苗の植え付け実践方法

苗の植え付け実践方法良いキャベツ苗を選んだら、いよいよ植え付け実践です。成功の鍵は事前準備と正しい手順にあります。初心者でも失敗しない具体的な植え付け方法を順を追って詳しく解説します。

植え付け前の土づくりと準備

キャベツ栽培では、植え付け前の土づくりが重要です。まず植え付け2週間前に、1㎡あたり100gの苦土石灰をまいてよく耕し、土の酸度を中和します。

その後1週間ほどおいてから、堆肥(2~3kg/㎡)と元肥(化成肥料)を加え、再度耕しましょう。植え付け直前には、高さ15~20cmの畝を立て、水はけを良く整備します。
しっかりとした土づくりで、健康なキャベツの育成が期待できます。

関連記事:【完全版】家庭菜園用の土作りは7ステップ|野菜がよく育つ土質の条件もご紹介! – マルトヨコーポレーション

植え付け当日の作業手順

植え付け当日は、曇りの日や夕方の涼しい時間帯を選ぶのが理想的です。まず、苗を植え付ける1時間前に十分な水やりを行い、根鉢を湿らせます。

植え穴は苗のポットサイズより一回り大きく、深さは根鉢の高さと同程度に掘ります。苗をポットから丁寧に取り出し、根を傷つけないよう注意しながら植え穴に配置しましょう。

苗の根鉢の上面が土の表面と同じ高さになるよう調整し、周囲の土を軽く押さえて固定します。植え付け直後は、根の周りにたっぷりと水を与え、土と根を密着させ、苗の周りに軽くマルチングを施すと保湿効果が高まります。

株間・条間の正しい設定

キャベツ栽培における株間・条間の設定は、品種と栽培時期によって調整が必要です。一般的な中玉品種では、株間30〜40cm、条間50〜60cmが標準的な間隔となります。

大玉品種の場合は株間40〜50cm、条間60〜70cmと広めに設定し、小玉品種なら株間25〜30cm、条間40〜50cmで十分です。春まき栽培では病害虫の発生を抑えるため、やや広めの間隔が推奨されます。

狭すぎると通風が悪くなり病気の原因となり、広すぎると土地の有効活用ができません。家庭菜園では管理のしやすさを考慮し、畝間に60cm程度の通路を確保すると作業効率が向上します。

生育期間中の日常管理

生育期間中の日常管理キャベツ苗の植え付け後は、適切な管理が生育を左右します。水やりは植え付け直後にたっぷり行い、その後は土の表面が乾いたら十分に与えますが、過湿には注意し、水はけのよい環境を保ちます。

追肥は1週間後に化成肥料を株元へ、2週間後に外葉促進のための追肥、結球期にはリン酸・カリを重点的に施しましょう。病害虫対策としては、防虫ネットの利用や害虫の早期発見・除去、風通しの確保が重要です。

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キャベツ 苗でよくある質問3つ

キャベツ 苗でよくある質問3つ

キャベツ苗に寄せられる代表的な質問3つを選び、実践的な解決策とともに解説していきます。

質問1.キャベツ苗の病気や害虫対策はどうすればよいですか?

キャベツ苗の主な害虫はアブラムシ、アオムシ、ヨトウムシです。防虫ネットの設置が最も効果的で、植え付け直後から収穫まで被せれば物理的に害虫を遮断できます。

病気対策では、軟腐病や黒腐病を防ぐため水はけの良い土壌づくりと適切な株間確保が重要です。有機栽培では、ニームオイルや木酢液の散布も効果があるとされています。

質問2.プランターや鉢でキャベツ苗を育てる場合のコツは?

プランター栽培では深さ30cm以上、幅60cm以上の大型容器を選びます。キャベツは根が深く張るため、十分な土の量が必要です。

排水性と保水性を両立させるため、野菜用培養土に腐葉土を2割程度の混合をおすすめします。1株につき15L以上の土量を確保し、株間は30cm以上空けてください。
水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと与え、特に結球期は水切れに注意が必要です。ベランダ栽培では風通しを良くし、午前中に十分日光が当たる場所に設置しましょう。

関連記事:【家庭菜園】プランター栽培におすすめの野菜15選|プランター栽培の手順も詳しくご紹介!


質問3.キャベツ苗を購入する際の価格相場と購入場所のおすすめは?

キャベツ苗の価格相場は1株あたり80円~150円程度です。ホームセンターでは比較的安価で入手でき、品種も豊富に揃っています。


園芸専門店では品質の良い苗が手に入りますが、やや高価格帯となるでしょう。農協や直売所では地域適応品種を購入できるメリットがあります。

購入時期は植え付け予定日の直前がベストです。

まとめ

まとめキャベツ苗から始める家庭菜園は、初心者でも成功しやすい野菜栽培の入門編です。キャベツ苗から始める栽培は、種まきよりも手軽で失敗が少なく、家庭菜園初心者の方にもおすすめです。

本記事で紹介した手順を参考に、キャベツ苗を育ててみてください。なお、マルトヨコーポレーション株式会社は、家庭菜園やガーデニングに初めて挑戦する方におすすめの手軽な園芸用品から、農業を本格的に営むプロの方々が求める高品質な農具・資材まで、幅広く取り揃えている農具・園芸の専門商社です。
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