他社製品との違い
[構造の違い]
弊社のクッションロールと他社(バンドー、水内、クラレ)との最も大きな違いは、円筒と脱っぷゴム(うすだいだい色)※1の間、 円筒とフランジの間に2層のクッションゴム(黒色)を挟んでいることです。
他の3社の籾摺りロールの構造は同じで、円筒とフランジが一体の鋳物となっていて(芯金ドラム)、その外周に直接脱っぷゴ ムを巻き付けてあります。
脱っぷゴムを巻く工程の前の状態を見ると、構造の違いが分かります。
弊社のクッションロールは心材となる金具が2つに分かれています。 それぞれの金具はクッションゴムのインサート成形によって1つの心材(芯金ドラム)となります。
写真5に脱っぷゴムを巻きつけて完成です。
[米に傷が付きにくい] [脱っぷゴムの耐摩耗性が高い] [音が静か] [籾摺り機へのダメージが少ない]
脱っぷゴムの硬度は全社とも88~90°です。
一方、クッションゴム(黒色)の硬度は65°に設定しています。籾摺りは2つのロールの隙間を籾の直径の40~60%で使用するため、籾はロールの間を通る際、ロールに食い込むことになります。
そのため、籾摺り中は常にクッションゴムがサスペンションの働きをし、玄米に傷が付きにくいだけでなく、音が静かで 脱っぷゴムの摩耗を遅らせ、籾摺り機(ロールの取付け軸)へのダメージも減らせます。※特に異物混入(小石等)時に、籾摺り機の軸受が曲がるほどの衝撃がありますが、クッションロールは異物混入にとても強いです。
サスペンションの付いていない車を想像するとタイヤ(ロール)は早く摩耗するし、車体(籾摺り機)へのダメージが増すことはイメージしやすいと思います。 又、ロールは摩耗して最終的には写真6のようになります。
脱っぷゴムが摩耗してくると、クッションロールの効果がより発揮されます。他社製品の場合、新品に近い状態であれば脱っぷゴム自体が多少クッションの働きをしますが、写真6のように摩耗してくると玄米へ衝撃が増え、肌ずれ、胴割れが発生しやすくなります。そして傷の入った玄米は、酸化が進むため味が悪くなります。
玄米への衝撃が増せば、脱っぷゴムの摩耗はさらに加速するといった悪循環にも陥ります。
クッションロールの場合、脱っぷゴムが摩耗してもその下にはクッションゴムがあるため玄米に傷をつけることなく最後まで均一な脱っぷができます。
[トラブルを起こしにくい]
籾摺り中は籾と脱っぷゴムの摩擦で熱が発生します。脱っぷゴム表面に60°C以上の熱が発生すると、脱っぷゴムが柔らかくなり脱っぷ率が大きく下がります。作業を中断するかロールの間隔を広げてやれば解消するのですが、作業者の中には脱っぷ率を上げようとロールの間隔を狭くしてしまう場合があります。
間隔の狭くなったロールはさらに摩擦熱を上げ、ロール表面が凸凹に変形したりして使えなくなってしまいます。
もっとひどい場合は、ロール同士が接触してロール表面が焼けることもあります。
弊社のロールはクッション層が振動を抑えることで摩擦熱が発生しにくくなるため、こういったトラブルが起きにくくなります。
適合機種
サタケ:APS-50(A)(CX),APS-500(B),GPS-(50)(550)(5000),HPS-50(DS),NPS-(500)(5500),SPS-55(C)(D)
イセキ:M50,(A)(C)(CA)(CV),M500,MS-(500G)(510A)(520A)
大島:MA-500,MH-50,ML-50,MS-500,MR-(50)(500)(501)
ケーオ:MC-50,MK-(50)(500)(503U)
クボタ:MN-50,MH-50,MK502K
*衝撃を吸収するクッション層を持つ“緩衝式ゴムロール”を採用!
*肌ズレの発生が少なく、お米の品質を守ります。
*表面ゴムが1/2以下になってからも、安定した脱ぷ能力を発揮します。
*表面ゴムが最後まで使用できるため、1ロール当りの籾摺り量が増えます。
*異物混入時、衝撃を吸収し機械故障も少ないです。
*籾摺り音が小さく、作業環境にやさしいです。
商品説明
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※領収書は付属しておりません。 ご入用の際は、購入画面備考欄にて申し付けください。 (手書きのため、後日郵送となる場合がございます) |
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