雑草対策におすすめのグランドカバー15選|対策におすすめの理由やメリット、選び方まで詳しく解説します!

2024年4月30日

雑草対策として、グランドカバーを植えようと考えている方もおられるのではないでしょうか。適切なグランドカバーを選べば、雑草対策だけでなく、景観のオシャレさも期待できます。

本記事では、グランドカバーの概要や雑草対策におすすめの理由、グランドカバーを植えるメリットについて解説します。また、雑草対策におすすめのグランドカバーの選び方やおすすめのグランドカバーも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

マルトヨ編集部

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グランドカバーとは?

グランドカバーとは?

グランドカバーは、地面を覆う性質を持つ植物の総称です。主に、地面を這うように伸びるか広がることで、裸地を保護して美観を向上させる役割を果たします。

この種類の植物は、グランドカバープランツと呼ばれ、庭園や公園などで土壌の浸食を防ぎ、雑草の生育を抑制するために用いられます。また、メンテナンスの手間を減らすこともできるため、効率的な庭園管理が可能です。

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雑草対策にグランドカバーがおすすめの理由

雑草対策にグランドカバーがおすすめの理由

雑草対策にグランドカバーがおすすめの理由は以下のとおりです。

  • 好みに合わせてさまざまな種類を選べ、理想の庭を実現できる
  • 地表温度を下げ、夏の強い日差しの照り返しを軽減できる
  • 雑草の成長を効果的に抑制し、庭の手入れを容易にできる
  • 園芸初心者でも手軽に取り組めるほどメンテナンスしやすい

グランドカバープランツを選ぶ際は、雑草抑制効果や耐踏圧性に注意が必要です。それぞれの特性をよく理解し、庭の用途や環境に適したものを選びましょう。

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グランドカバーを植える3つのメリット

グランドカバーを植える3つのメリット

次に、グランドカバーを植えるメリットについて解説します。

  • 雑草対策になるため手入れがしやすい
  • 泥や埃の飛散が最小限に抑えられる
  • 庭がオシャレになる

それぞれについて詳しくみていきましょう。

1.雑草対策になるため手入れがしやすい

土がむき出しになっている場所は、雑草が生えやすい環境ですが、グランドカバーによってそのスペースの縮小が可能です。雑草対策には、地面を覆うタイプの植物を選びましょう。とくに、根が土中で密集しながら広がる種類の植物が適しています。

これらの植物は、高い密度で成長することで地面に隙間を作らず、雑草の種が落ちても育ちにくい環境を作り出します。その結果、庭の管理が容易になり、美しい庭を維持することが可能です。

2.泥や埃の飛散が最小限に抑えられる

土が乾燥していると風が吹くたびに土埃が舞い上がり、視界不良や健康への悪影響をおよぼす可能性があります。また、雨が降ると雨水と土が混ざり合い、泥はねが発生します。

しかし、グランドカバーによって土の表面がしっかりと覆われると、これらの問題を解消することが可能です。植物が風と雨の直接的な影響を受け止めるため、泥や埃の飛散が最小限に留まり、清潔な屋外環境を保てます。

3.庭がオシャレになる

グランドカバーには、美しい緑の葉を持つものや色鮮やかな花を咲かせる種類が豊富にあります。花が咲くグランドカバープランツを選んで植えると、季節ごとに異なる表情を楽しむことができ、庭全体の雰囲気が劇的に変わります。

庭の見た目に新鮮さやオシャレさを加えたい方は、グランドカバープランツがおすすめです。植えるだけで、庭を引き立てるオシャレで快適な空間へと変身します。

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雑草対策におすすめのグランドカバーの選び方

雑草対策におすすめのグランドカバーの選び方

雑草対策におすすめのグランドカバーを選ぶ際は、一年を通して美しさを保てる耐寒性に優れた常緑の多年草が最適です。

また、植える環境に応じて、直射日光や高温に耐えうる植物や耐陰性がある植物を選びましょう。さらに、選ぶべきグランドカバープランツの特徴としては、広がりを見せながらも生育旺盛である点が挙げられます。

これらの植物は土から栄養を効率よく吸収し、雑草の生長を抑えるのに効果的です。さらに、通路や踏み石の間に植える場合、踏みつけに強く枯れにくい種類を選んでください。

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雑草対策におすすめのグランドカバー15選

ここからは、雑草対策におすすめのグランドカバーをタイプ別に紹介します。それぞれについて詳しくみていきましょう。

【半日陰におすすめ】のグランドカバー5選

まずは、半日陰におすすめのグランドカバーを紹介します。

1.スーパートレニア カタリーナ

1.スーパートレニア カタリーナ

参考:スーパートレニア カタリーナ | PROVEN WINNERS (PW)【植物の国際ブランド】 花苗|シュラブ(低木)|ペレニアル(宿根草・多年草)

スーパートレニア カタリーナは、生育旺盛な植物で春から秋にかけて長期間にわたり花を咲かせます。枝は垂れ下がって広がるため、ハンギングバスケットや壁面の装飾にも最適です。

また、雨や高温に対する強さも特徴的で、継続して新しい花をつけるため、頻繁な手入れを必要としません。花は鮮やかなブルーやピンク色ですっきりとした美しさがあり、日なたから半日陰の場所まで幅広い環境での栽培が可能です。

2.ディコンドラ・エメラルドフォールズ

2.ディコンドラ・エメラルドフォールズ

参考:ディコンドラ・エメラルドフォールズ|おぎはら植物園

ディコンドラ・エメラルドフォールズは、地面をびっしりと這うように広がり、丸く魅力的な緑の葉を豊富につけるのが特徴です。とくに、日陰で湿度が高い場所での生育に適しています。

この植物は、少々の踏圧には耐えられますが、どちらかといえば踏みつけにはあまり強くないため、歩行が頻繁な場所ではなく、観賞用としての使用がおすすめです。

3.ヒューケラ・ドルチェ

3.ヒューケラ・ドルチェ

参考:ヒューケラ ドルチェ | PROVEN WINNERS (PW)【植物の国際ブランド】 花苗|シュラブ(低木)|ペレニアル(宿根草・多年草)

ヒューケラ・ドルチェは、日当たりがそれほど良くない半日陰でも豊かに育ち、庭をオシャレで華やかに彩ります。その最大の魅力は、花にも引けを取らない多彩で鮮やかな葉の色合いにあります。

また、育てる手間がかからないため、手間をかけずに一年中きれいな葉でグランドカバーを楽しみたいという方に理想的な植物の1つです。

4.セダム

4.セダム

参考:【セダムの育て方・基本情報】|Green Snap STORE

セダムの肉厚で小さな葉は常緑性があり、年間を通して庭を明るい緑色で彩ります。初夏には魅力的な黄色い花を咲かせ、庭に彩りを加えます。

日陰の条件下でもよく育ち、乾燥に対する強さも持ち合わせているため、ほとんど手間を要しません。根が浅いため、植え替えが簡単なのも大きなメリットです。

また、セダムの成長ペースはゆっくりしており、庭全体を覆うよりも特定の範囲を目的としたグランドカバーに適しています。

5.アジュガ

5.アジュガ

参考:アジュガの種類図鑑|Green Snap STORE

アジュガは、春に美しい紫色の花を咲かせるグランドカバーで、銅色の葉も年間を通して庭に魅力的な色彩をもたらします。半日陰の環境下での生育に適しており、適度な高さが出るため、花壇の縁取りや低い生垣としても理想的です。

アジュガの魅力は、その耐陰性だけでなく、四季を通じて変化する姿にあります。春の花から始まり、季節の変わり目ごとに色の深みを増す葉は、庭を豊かに彩ります。

【踏みつけに強い】グランドカバー5選

次に、踏みつけに強いグランドカバーを紹介します。

1.クラピア

1.クラピア

参考:電気代高騰の大ピンチを植物が救う! 地表温度を劇的に下げる日本生まれの「クラピア」| GardenStory (ガーデンストーリー)

クラピアは、踏みつけに強いという特性を持つグランドカバープランツで、日本生まれの環境に優しい植物として注目を集めています。このクマツヅラ科イワダレソウ属の植物は、小さな丸い花を咲かせながら地面を這って広がり、雑草の生育を効果的に阻止します。

クラピアの葉は丸くてやわらかく、裸足で歩いても快適なため、ペットや子どもが遊ぶ庭にも最適です。また、定期的に刈り込むことで、美しいグリーンカーペットのような見た目を維持できます。

2.リシマキア・ミッドナイトサン

2.リシマキア・ミッドナイトサン

参考:リシマキア・ミッドナイトサン|おぎはら植物園

リシマキア・ミッドナイトサンの緑の葉は、芝生の美しい代替として機能します。とくに4月〜8月にかけて開花する大きな黄色の花は、その見栄えの良さから鑑賞価値の高さをさらに引き立てます。

この植物は、庭に色彩を加えるだけでなく、頻繁に人が歩くエリアでも健康的に成長することが可能です。リシマキア・ミッドナイトサンを選ぶことで、耐久性と美観を兼ね備えた庭を実現できます。

3.タマリュウ

3.タマリュウ

参考:タマリュウとは?基本的な特徴と植え方、育て方を写真付きで徹底解説 | ミドリス

タマリュウは、その常緑性により冬場でも鮮やかな緑色を保ち、庭を年中通して彩る植物です。グランドカバーとしての役割を果たす植物のなかでも、とくに踏みつけに対する耐性が強いことが知られています。

ただし、その耐性にも限界があり、少しの踏みつけで枯れないとしても、連続して強い圧力が加わるとダメージを受ける可能性があります。そのため、タマリュウが植えられているエリアでの日常的な負荷は避けましょう。

4.ローマンカモミール

4.ローマンカモミール

参考:カモミールの植物学と栽培 世界各国に多数存在する “カモミール”と名のつく植物|メディカルハーブ事典

ローマンカモミールは、日本ではまだあまり一般的ではありませんが、海外ではその耐踏圧性からグランドカバーとして広く利用されているハーブの一種です。この植物からは、りんごを思わせる甘い香りが漂い、その鮮やかな緑の葉は視覚的にも楽しめます。

耐踏圧性に優れるため、歩行が多い庭のパスウェイやリラックススペースに植えることで、美しさと実用性を兼ね備えた空間を演出できます。

5.ハイゴケ

5.ハイゴケ

参考:ハイゴケ | 苔テラリウム専門サイト|道草michikusa | 苔テラリウム 小さなコケの森/コケ商品の企画販売・ワークショップ

ハイゴケは、その名のとおり地面を這うように繁殖する特性を持つ苔類で、日本の自然環境にもよくみられ、和風の庭園に適しています。この植物は乾燥条件にも比較的耐えることができますが、本来は湿度の高い環境を好むため、適切な水やりが必要です。

ハイゴケは根を持たないため踏みつけに強いというメリットがありますが、地面に十分に固定されていないため、がれやすいという側面もあります。

【花が咲く】グランドカバー5選

最後に、花が咲くグランドカバーを紹介します。

1.タピアン

1.タピアン

参考:タピアン 花苗 | ガーデニング・園芸 | サントリーフラワーズ

タピアンは、ピンクやパープルの美しい小花を咲かせることで知られており、その用途の多様性が魅力です。ハンギングバスケットや鉢植え、あるいは直接地面に植えるグランドカバーとして、庭に華やかな彩りを加えます。

この植物は、地面を素早く覆い尽くし、雑草が生えるスペースを減少させます。タピアンの利用により、庭を美しく保つとともに、雑草の管理にも効果的です。

2.シバザクラ

2.シバザクラ

参考:シバザクラ 新・花と緑の詳しい図鑑

シバザクラは、横への広がりを活かして素晴らしいグランドカバーを形成します。とくに春の季節には、白やピンク、藤色といった鮮やかな色彩の花を無数に咲かせ、その様子は誰の目にも魅力的に映ります。

ただし、シバザクラは踏みつけに対して強くないため、人々が頻繁に歩く通路や歩行者の多いエリアへの植栽は避けてください。

3.ベロニカ・オックスフォードブルー

3.ベロニカ・オックスフォードブルー

参考:ベロニカ・オックスフォードブルー|おぎはら植物園

ベロニカ・オックスフォードブルーは、3月〜5月にかけて、青紫色の美しい花を広範囲にわたって咲かせて見るものを魅了します。この植物は常緑性を持ち、冬の寒い時期には葉の色がさらに深みを増し、年間を通して庭に色彩を与えてくれます。

また、繁殖力も適度であるため管理がしやすく、美しい花を長く楽しめるのが特徴です。ただし、踏みつけには耐性がないため、人の出入りが少ない花壇や庭の一角に植えるのがおすすめです。

4.メカルドニア

4.メカルドニア

参考:メカルドニア ゴールドダスト | PROVEN WINNERS (PW)【植物の国際ブランド】 花苗|シュラブ(低木)|ペレニアル(宿根草・多年草)

メカルドニアは、春の初めから秋の終わりまで、連続して小さな黄色い花を咲かせる植物です。この植物は夏の暑さや乾燥に対して非常に強く、元気いっぱいに育つ特性を持ちます。

グランドカバーとしては、初夏から秋にかけての期間が最適でこの時期には庭を鮮やかな黄色で彩ります。輝くような黄色い花は、庭に活気と色彩をもたらし、訪れる人々の目を楽しませてくれるグランドカバーの1つです。

5.プラティア

5.プラティア

参考:プラティアの育て方|リンネの庭

プラティアは、春の始まりから秋の終わりまで、魅力的な星形のブルーの小花を咲かせるグランドカバーの1種です。この植物はエクボソウやPratia angulataとしても知られ、その小さな葉が地面をマットのように覆い尽くします。

プラティアの生育速度は比較的遅いため、広い範囲を急速に覆うことはありませんが、小さなスペースや隙間を繊細に彩るのに最適です。

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雑草対策におすすめのグランドカバーでよくある3つの質問

雑草対策におすすめのグランドカバーでよくある3つの質問

最後に、雑草対策におすすめのグランドカバーでよくある質問について紹介します。

  • 質問1.グランドカバーとして避けた方が良い植物は?
  • 質問2.雑草対策にグランドカバーを植える際に注意すべきポイントは?
  • 質問3.グランドカバーで失敗するパターンは?

それぞれについて詳しくみていきましょう。

質問1.グランドカバーとして避けた方が良い植物は?

グランドカバーとしての植栽に際しては、繁殖力が非常に強い植物には注意が必要です。ほかの植物の生育スペースを侵し、塀や家屋を覆い尽くす可能性もあります。

広いエリアを覆いたい場合にはこれらの植物が適していますが、一般的な個人宅の庭での使用はおすすめしません。以下に、繁殖力が高くグランドカバーとして避けた方がよい植物を5つ挙げます。

  • ワイヤープランツ:絡み合う枝が特徴
  • ヒメイワダレソウ(リッピア):クラピアと同系統
  • クローバー (シロツメクサ):自然環境にも多く見られる
  • ツルニチニチソウ:ニチニチソウに似た花を持つ
  • アップルミント:香りが特徴で虫除けにもなる

質問2.雑草対策にグランドカバーを植える際に注意すべきポイントは?

雑草対策としてグランドカバープランツを植える際、事前の除草作業は欠かせません。雑草が残った状態でグランドカバープランツを導入すると、新しい植物が雑草に覆われ、成長を妨げられてしまいます。

雑草はグランドカバープランツが必要とする栄養を奪い、結果としてグランドカバープランツが枯れてしまうリスクもあります。さらに、グランドカバープランツが成長した後も、雑草が混在し、庭の景観が損なわれかねません。

質問3.グランドカバーで失敗するパターンは?

グランドカバーで失敗するパターンとしては以下の2つが挙げられます。

  • 放置してしまう
    グランドカバー植物の繁殖力は強く、管理を怠ると急速に広がり、庭の見栄えを損ねる原因となる。定期的なメンテナンスは、庭を整え美しく保つために不可欠
  • 完全に除去するのが大変
    広がったグランドカバーは、強い繁殖力があり、深く根付いてしまうため、完全に除去するのが困難になる。そのため、長期間その場所での成長を想定して植える必要がある

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まとめ

まとめ

本記事では、グランドカバーの概要や雑草対策におすすめの理由、グランドカバーを植えるメリット、おすすめのグランドカバーの選び方、おすすめのグランドカバーについて紹介しました。

グランドカバーは、成長することで地面に隙間を作らず、雑草の種が落ちても育ちにくい環境を作り出すため、雑草対策としておすすめです。

グランドカバープランツを選ぶ際は、それぞれの特徴を理解し、植える環境に合わせた適切なものを選ぶようにしましょう。ぜひ、この記事を参考に、理想にあったグランドカバーを見つけてみてください。

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